[AI8/10] アドビ・イラストレーターの使い方
スポイトツールで、"塗り" か "線" のどちらかだけに色を設定する方法
共通の色を設定するときに便利なイラストレーターのスポイトツール[I]ですが、実はこのツールは色だけではなく、線種やオーバープリント、文字設定等、様々な設定を吸い出しています。そのため、知らないうちに想定外の設定になっていたりするので注意が必要です。テキストに色だけをコピーしたいのに、フォントや行間まで変わってしまったりしますよね。このコピーされる項目は、ツールバー上のスポイトツールをダブルクリックすると変更することができます。
とはいえ、"塗り" もしくは "線" のどちらかだけに色を設定したいというときに、そのたびに変更するのは面倒だと思います。その場合は、シフトキーを押しながらスポイトツールでクリックしてみてください。すると、"塗り" か "線" のうちその時アクティブになっているほうの色だけを変更することができるのですが、そこでいくつかポイントがあります。
●通常のシフトキーを押さない場合は、"線" をアクティブにしている状態で別オブジェクトの "塗り" エリアをクリックしたとしても、お互いの "線" 同士、"塗り" 同士の色がコピーされますが、シフトキーを押した場合はクリックしたその箇所の色がコピーされます。つまり "線" に色を設定する時であっても、別オブジェクトの "塗り" のエリアをクリックすれば "塗り" の色が、パス上をクリックすれば "線" の色がコピーされるということです。この文章だけではわかりにくいですね。実際にいろんなところをクリックして試してみてください。
●クリックしたその箇所の色が吸い出されるということなので、配置した画像上の色も拾うことができます(イラストレーター8は、シフトキーを押さなくても拾えます)。
●さらに、シフトキーを押しながらスポイトツールでドラッグして移動すれば、ツールバーや各パレット、メニューバー等、モニタ上のすべての色を拾うことができます。
このほかにも、役立つテクニックを多数紹介していますので読んでみてください。